水道橋博士「ダウンタウンだって通って来た道…」後輩に苦言
Q8.芸歴30年の水道橋博士。近年の若手芸人を見ていてどう思いますか?
■師匠がいなかったダウンタウンだって…
そうすると、「ダウンタウンなんて師匠がいないじゃないか?」って思うかもしれないけど、彼らだってそういう世界を見てきた上での“型破り”って言われて、かつ本物の実力があった一番最初のコンビですから。そういう世界の尊さっていうのは十分分かっているんです。
ダウンタウンは師匠につかないで、自分の城の城主になって天下を取ったんですよ。ダウンタウン城の城主、そこは師匠の位置、お殿様ですよ! ダウンタウンの下って礼儀作法にキッチリしていますよ。だからオレたち、たけし門下、たけし城の家臣は、例えばダウンタウン城に行けば殿様の松本さん、浜田さんに最敬礼しますよ。
逆にダウンタウン城の家臣の出世頭の武将たち、例えば、今田・東野なんかでも、ぼくらに対しても敬語だし、ぼくらも彼らに敬語で接しますよ。緊張感と礼節、敬意がそこにありますもん。最近の若いコたちは、そういう事が曖昧になっちゃったなっていう感じはしますよ。
これは芸人だけじゃなく、すべてのジャンルにいえることですけどね。オレたちのような“保守”と“革新”=若い世代の間では、必ず起きる“イマドキの若いもんは!!”問題だとは思うんだけど、芸界の美しい伝統は浪漫だから残していきたいですよね。それを守ったうえで、新しい型破り、破天荒なのを見つければいいんですよ。たけしさんだって、そういう風な天下人なんだもの。
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